パタハラとは?あなたの会社は大丈夫?〜子育て優先の働き方改革〜

仕事

こんにちは!ヒデパパです。

今回は、パタハラについて、お話しさせていただきます。

くまちゃ
くまちゃ

パタハラって何だろう?

ヒデパパ
ヒデパパ

パタハラ、僕も最近初めて聞いたんだ!

パタハラについて調べてみたから一緒に確認してみよう!

パタハラとは、パタニティハラスメントを略した言葉で、男性が育児に関する制度を利用したことで、会社の上司や同僚から嫌がらせをされ就業環境を害される行為を言います。

正直、私はこの言葉を最近耳にしました。

会社の先輩に、「パタハラはないか?」と聞かれたことがきっかけで知ることができました。

育休を7ヶ月間取得した私にとっては、パタハラという言葉を聞いてとても悲しく思います。

私の職場では、実際にそのような嫌がらせであったり、不当な扱いを受けているわけではないので、本当にいい環境で仕事をさせて貰ってるんだなと感じました。

今回、パタハラについて詳しく調べた結果と実際に育休、時短勤務をしている私の体験談をもとにパタハラが起こった時の対処方法やパタハラが起きないようにする注意点について紹介させて頂きます。

この記事を読んで欲しい方
  • 職場復帰後、会社に不当な扱いを受けている
  • 育休を取得することを伝えたことで嫌がらせと受けている
  • 育休を取得することで、会社に居場所ば無くなるのが怖い
  • 子育てを優先した働き方がしたい

私も育休、時短勤務を取得する前は上記のような考えを持っていました。

このような悩みを持っている方の気持ちは十分にわかりますので、私と同じ悩みを持った方にとって最適な解決方法を伝えられれば幸いです。

ぜひ、最後まで読んでください。

パタニティハラスメントとは?

パタニティハラスメント(パタハラ)とは、男性労働者が育児に関する制度を取得したことで、同僚や上司から嫌がらせを受けること。また。企業から不当な扱い(役職降格、職場異動)を受けることを指します。

パタティ(paternity):父親

ハラスメント(harassment)悩み

これらを組み合わせて、パタニティハラスメントという言葉になりました。

法令や国の指針では、「職場における妊娠、出産、育児休業に関するハラスメント」と呼ばれています。

マタニティハラスメントとの違い

マタニティハラスメントとは、女性が、妊娠、出産、育児の際に嫌がらせを受けることを言い、妊娠、出産時をあらわしたマタニティから造語した言葉になります。

近年、男性が育児の為の制度を利用することが増え始め、男性が育児の為の休暇などを利用した際に嫌がらせを受けることを「パタニティハラスメント」と呼ばれるようになりました。

なお、パタハラも含めた育児、妊娠の領域から行われる嫌がらせのことを「マタハラ」と呼ぶこともあります。

ただ、一般的には女性に対しては「マタハラ」

男性に対しては「パタハラ」と呼ぶようになっています。

ハラスメントに関する、法令についても少しだけ違いがあります。

マタハラ

  • 男女雇用機会均等法
  • 育児介護休業法

パタハラ

育児介護休業法

男女雇用機会均等法では、女性労働者の就業に関して妊娠中及び出産後の健康の確保を図る等の措置の推進とされています。

女性労働者が妊娠や出産を理由に仕事を辞めたり、キャリアアップの機会を逃したりすることがないようにしないといけません。

育児介護休業法では、労働者である者が育児・介護の為、仕事を一定期間離れてそれらの時間を確保することができる制度になります。

この制度では男女関係なく、育児、介護に費やすことができます。

このように、法令の違いも理解しておくことも重要になります。

パタニティハラスメントが注目されだした時代の背景

注目される理由としては、「子育てに関する価値観が変わってきている」背景があります。

近年では、男性育休が増加しており。男性が育児に積極的に参加していることがデータとしても見えています。

引用元:男女共同参画局 2-19図 男性の育児休業取得率の推移

男女共同参画局 2-19図 男性の育児休業取得率の推移

このように、男性が外で働き、女性は家事育児をする昔の考え方とは変わり、夫婦共働き世帯が増え、男性も育児に参加することが主流になってきています。

また、女性が働きやすい環境を作る目的としては、少子高齢化が進む日本にとって、女性が日本を支える大事な労働者の1人であることを指します。

女性が働くことを推奨し、夫婦共に仕事と子育てをすることで男性が育児に関する制度を利用することが増えたきっかけになります。

パタハラの事例

私は、この記事を書く2日前まで、「パタハラ」について耳にしたことがありませんでした。

このニュースを見て、正直ショックを受けました。このようなことが起きないためにもブログの記事にすることで同様の悩みを抱えている方の助けになりたいと思いました。

私が見た男性が育児に関する制度を利用することで実際に起きたパタハラについてご紹介させて頂きます。

パタハラによる不当な降格、異動

こちらのニュースを引用させて頂きます。

【速報】「育児したいなら退職すれば」“パタハラ”で降格異動か 社員が賠償求め「オルゴール堂」提訴 京都地裁

こちらの記事の内容は、育児に関する制度を利用したことで、不当な発言、不当な降格を行ったとして、裁判になっています。

育児に関する制度を利用することで、心無い発言をされてしまうと最悪の場合、精神的なダメージを負い、社会復帰もできない状態になる可能性もあります。

精神的なダメージがひどくなる前に不当な発言、不当な解雇と感じる場合はすぐに専門家や家族、友人に相談するようにしましょう。

パタハラにあたる行為

では、パタハラに当たる行為とはどのような行為になるのでしょうか?

改めて、「パタハラ」の定義としては、男性が育児に関する制度を利用することで受けるハラスメントのことを指します。

このように、育児に関することで、不当な扱いを受けたと感じた場合は、パタハラに当たる可能性があります。

※具体例として

・育児休業を妨害する発言

男が育休を取得してはいけない」など

・育児休業中の風評被害

育休を取得して迷惑だ」など

・時短勤務への差別

時短勤務で仕事の熱意が足りない」など

・育児に関する否定的な発言

男性が育児なんてして意味があるのか」など

これらに関する発言だと感じた場合は、直ちに相談窓口に連絡するなどの対応をしましょう。

パタハラに当たらない行為

逆にパタハラにあたら無い行為として捉えられる可能性としては、育児に関する理由が無い場合になります。

育児休業制度を利用したことで、その期間の評価をつけることが出来ないために以前までの人事評価をもらえない。

時短勤務を取得したことで、より裁量のある部署に異動など、企業側が労働者の為と考えての行動の場合は、不当な扱いとはならないでしょう。

ですが、提案された内容に納得の行かない場合は、しっかり上司や人事担当の方と話し合うことも必要になります。

パタハラが起きる主な原因は?

厚生労働省の調査ではパタハラによる被害を受けていると相談する割合が、過去5年間で24.1%、約4人に1人が経験しているという結果でています。

なぜ、パタハラは起きてしまうのでしょうか?

原因はこれら4つの理由が関係しています。

  • 性別による社会的立場の固定概念
  • 育休や時短勤務制度の企業側の整備不足
  • 職場の環境による問題
  • 取得者側の対応に問題がある可能性も?

性別による社会的立場の固定概念

現在では、少なくなってきたものの、「男性が外で仕事、女性は家事育児」の考え方はまだまだ感じることがあります。

この思い込みは、無意識によるもので、過去の情報や経験、価値観から起こるもので先入観を植え付けます。

この先入観こそが、パタハラを起こす原因にも深く関わってきています。

育休や時短勤務制度の企業側の整備不足

職場内で、育児に関する制度の利用に対して理解が足りないことで、パタハラに繋がる可能性もあります。

人手不足や長時間労働が慢性的になっている職場では、育児に関する制度を理解することのほうが難しく、取得したくても取得できない環境の中で、無理に育休を取得した場合には、パタハラ行為が起きてしまうこともあるでしょう。

職場の環境による問題

企業側が育児に関する制度をいくら推奨していても、職場内の上司や同僚から理解がないとパタハラがおこなわれる可能性があります。

上司や同僚の知識不足が原因で、適切な対処ができないこともあります。

初めに相談するのは、上司や同僚といった近しい方になります。

職場内で育児に関する制度について知識や理解がないことでパタハラにつながることも十分に考えられます。

取得者側にも問題がある可能性も?

実際に、育児に関する制度を利用することで。職場には多少なりとも迷惑を掛けてしまうことがあります。

取得者側が有利に立ちすぎているのでは無いかと思うこともあります。

取得する際にも、感謝の気持ちとできることはするという真摯な姿勢を取ることで、職場からも誠実な対応を取ってもらえることになるはずです。

育児制度を利用することはいい風潮だなと思いますが、それを当たり前だと思わずに感謝の気持ちを持つことが大事です。

そのような態度で接することでパタハラを防ぐことができます。

パタハラによる組織への悪影響

パタハラを防止するため、育児介護休業法により、事業主、労働者には責務が発生します。

パタハラによる被害をなくすために、事業主も労働者も育児介護休業法については理解しておく必要があります。

こちらのサイトで、育児介護休業法について記載されています。

※参考

育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律

事業主:育児・介護休業法25条の2第2項、第3項

労働者:育児・介護休業法25条の2第4項

事業主にも労働者にもハラスメントを防止する為の責務がありますが、それでもハラスメントはなくなっていません。

もし、パタハラが職場内でおこなわれているとどのような悪影響があるのでしょうか。

くまちゃ
くまちゃ

パタハラがおこっている職場では次のような影響があるよ!

職場の雰囲気が悪くなる

ハラスメントが起きている職場では、職場内の雰囲気は悪いことが多いです。

パタハラに限らず、ハラスメントが起きている職場内に異常を感じない人は少ないはずです。

職場内で当たり前におこなわれるハラスメントに嫌気を差し、まともな方なら退職を考える方もいるはずです。

このように、人の入れ替わりが多くなってしまうと、コミュニケーションを取ることも難しく、チームワークがバラバラになり、職場の雰囲気がますます悪くなります。

ヒデパパ
ヒデパパ

人の入れ替わりが多い職場に、いいイメージはないですよね。

育休や時短勤務を取得しづらくなる

育児に関する制度を利用したことで、嫌がらせや、不快な発言をしているの目にした時に、もし、自分が育児に関する制度を利用した場合にも、同じことを言われれしまうのではないかと不安を感じてしまい、育休や時短勤務を取得しづらくなります。

育休や時短勤務を必要としている労働者に制度を利用させないことは法律で禁止されています。

ですが、育休や時短勤務など、育児に関する制度を利用しない原因として、1番に職場内の雰囲気で取得しづらいという意見があります。

このように、パタハラが起こることで、より育児に関する制度が利用しづらい現状になってしまいます。

くまちゃ
くまちゃ

誰もが気軽に制度を利用できるようになってほしいね!

企業イメージが悪くなる

パタハラなどのハラスメント行為をおこなっている企業が、ニュースなどで取り上げられてしまうと、企業イメージが悪くなり、世間で、この会社は問題がある企業だと認識されるでしょう。

そして、問題がある企業では、誰も働きたいと考えないですし、経営面でもかなりの損害が発生します。

労働者あっての企業ですので、労働者を大切にできない企業は遅かれ早かれ枯れてしまうことは間違いないでしょう。

ヒデパパ
ヒデパパ

企業側にとってもかなりの悪影響になります。

ハラスメントが起きないように企業側も注意をしておく必要があります。

パタハラを感じたら

では、パタハラを感じたり、パタハラが起きているのを目にした場合どのように行動すればいいのでしょうか。

ヒデパパ
ヒデパパ

自分で相談するだけではなく、ハラスメント行為を見た場合も相談しても良いでしょう!

相談窓口に相談する

企業相談窓口や、外部の相談窓口を利用することがおすすめです。

企業相談窓口に相談することで、迅速に対応をしてくれます。相談内容も第3者には漏らさないようになっています。

自分で解決することで、かえって二次被害に遭う可能性もあります。自分だけで解決せず、まずは会社の相談窓口に相談し、専門家に話してみると良いでしょう。

それでも、聞く耳を持たない場合は、外部の相談窓口に連絡してもいいでしょう。

弁護士などの専門家に相談する

法律に詳しい専門家に相談することもおすすめです。

明らかに不当な扱いを受けた場合は、裁判になる可能性も極めて高いです。

専門家と手を組むことで、相談者が有利に立てるようにアドバイスをくれるでしょう。

1人で悩みを抱え込まず、不安を感じた時は、迷わず相談窓口に連絡をしましょう。

育休7ヶ月、時短勤務を取得している兼業主夫の体験談・注意したこと

私は、育休を7ヶ月取得後、時短勤務をしながら働いています。

実際に、育休を取得した際、育休取得中、復帰後の時短勤務を経て、職場での対応にどう感じているかお伝えさせて頂きます。

育児に関する制度を利用したいと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

ヒデパパ
ヒデパパ

ここからは、私が体験した内容を話したいと思います。

育児制度を利用するにあたり、注意したことも伝えます。

育休取得、時短勤務取得の際の職場の対応

家庭の事情として、育休を取得することにした私ですが、育休を取得したいと職場の上司に伝えた際の反応は、正直マイナスな面を言われた経験があります。

「本当に必要なのか?」「男が育休取って何の意味があるの?」と言われた経験もあります。

また、時短勤務で働いている時には、「いつまで時短勤務するの?」「時短勤務取って家で何してるの?」など、心配して声を掛けてくれているのかもしれませんが、私としては、少し不快に感じることもありました。

相談窓口に相談しようと思ったことはありませんが、このように男性が育児に関する制度を利用することは珍しく捉える方も多いです。

取得者側も誠実な対応を意識する

男性が育児に関する制度を利用することは、世間でも珍しいと捉えられています。

なので、育休や時短勤務などを利用する場合にマイナスな意見も言われてしまうこともあります。

ただ、取得者側も制度を当たり前に利用しようとしてはいけないと思っています。

いくら国が認めた制度だからといって、感謝の気持ちも持たず、取得して当たり前のような態度を取ると、同僚や上司もいい気持ちはしません。

コミュニケーションをよく取り、お互いの気持ちを伝えることで良い環境で育児に関する制度を利用することができるはずです。

私は感謝の気持ちを忘れず、時短勤務の際は、できることは全てやる気持ちを持って働いています。

もちろん育児に関する制度が当たり前だとも思っていません。

取得者側も誠実な対応をすることで、お互いが納得感のある働き方を続けていけます。

現在の家庭の状況を伝え、育休や時短が必要なことを伝える

育休や時短勤務を取得する前に、必ず必要な状況を伝えることが大事です。

私自身は、妻、子供の体調不良で育休や時短勤務を取得していますが、このことをしっかりと上司に伝えました。

また、「育児に積極的に参加したい!」

「育休を取得して妻の負担を減らしたい!」

など、正直に自分の意思を伝えることはとても重要になります。

育児に関する制度を利用するにあたって自分の考えを伝え、気持ちよく制度を利用することを心掛けましょう。

このように伝えても、取得できない場合は、相談窓口に相談することをおすすめします。

ヒデパパ
ヒデパパ

職場内でしっかりとコミュニケーションを取ることが大事だよ♪

まとめ:パタハラと感じたらすぐに相談しよう

最近になり増え始めたパタハラによる不当な扱いは絶対にしてはいけないことです。

企業側にも同じ職場で働く労働者側にも責務があります。

子育てに対して理解が得られないような状況が続いてしまうと、より少子化も進んでいくのではないかと私は感じています。

パタハラかもと感じた場合は、迷わず相談しましょう。

このような問題がニュースで取り上げられることがないように、企業側の対応、世の中の性別による社会的立場の偏見が少しでも良くなることを祈っています。

また、パタハラかもしれないと、敏感になりすぎてもいけません。

現状のことを考えて、企業側も様々な提案をしてくれることがあるかもしれません。

そこで不当だとすぐに判断するのではなく、お互いがコミュニケーションをとり、考えをしっかり伝えるように努力をしましょう。

結局は人と人との繋がりです。

愛を持って接する方が気持ちのいいものです。

誰かを陥れようとする環境には身を置かないようにしましょう。

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